ライフステージの変化を意識することが重要なわけ
注文住宅を建てるにあたって間取りを考える際には、家族のライフステージの変化を意識することが非常に重要になります。なぜなら、時の流れとともに家族の構成やそれぞれの健康状態は変化していくものだからです。例えば、20代や30代といった若い頃に家を建てようとする際には、希望する子供の人数に応じて子供部屋を用意するといったことは多くの人が考えますが、さらに先を見据えて子供が独立した時に余った部屋をどうするかまで検討するケースはあまりないでしょう。しかしながら、実際には時間の経過とともにそういった事態は起こり得るため、あらかじめ様々なシナリオを想定した上で柔軟に対応できるような間取りにしておいた方がよいのです。
ライフステージの変化に対応しやすい間取りとは?
それでは、ライフステージの変化に柔軟に対応することができる間取りとは、果たしてどのようなものなのでしょうか。その答えは必ずしも一つではありませんが、例えば、部屋と部屋の間の壁を取り除いて簡単に連結できるようにしておくというのが一案です。そうしておけば、子供部屋がいらなくなった場合に、寝室とつなげて夫婦でくつろぐことができる広い空間を設けるといった対応ができるようになるでしょう。それ以外では、足腰が弱った場合に手すりを設けることができるような壁やスペースを設けておいてもよいでしょう。いずれ必要になるであろうシニア向けの手押し車などの出し入れを出し入れしやすくするために、玄関を広めにしておくというのもおすすめです。